この章では、Xcodeで作成したWebObjectsのプロジェクトをWOLipsにインポートする方法を紹介します。Eclipseにはワークスペースという概念があり、プロジェクトをまとめて管理しています。デフォルトのワークスペースを選択していなければ、Eclipseを初めて起動したときにワークスペースのパスを設定しているはずです。プロジェクトはワークスペースのディレクトリ下にある必要はありません。既存のXcodeプロジェクトをワークスペースに移しても、XcodeプロジェクトをEclipse/WOLipsに対応させても構いません。この章では、Xcodeプロジェクトをワークスペースに移して、WOLipsでの開発に移行する方法を紹介します。
新しいプロジェクトを作ります。例として、WebObjectsのサンプルにあるPetStoreWOJava (/Developer/Examples/JavaWebObjects/PetStoreWOJava)を、同名のWOLipsプロジェクトとしてインポートします(図5.1[PetStoreWOJavaプロジェクト])。
図: PetStoreWOJavaプロジェクト
XcodeプロジェクトのすべてのJavaファイルを、WOLipsプロジェクトのsrcフォルダにコピーします。Finderなど様々なコピーする方法がありますが、おそらくXcodeプロジェクトに*.javaファイルのフィルタをかけ(スマートグループでも構いません)、Eclipseにドラッグ&ドロップするのが最も簡単でしょう(図5.2[Javaファイルをドラッグしてコピーする])。既存のファイルを置き換えるかどうか聞かれますが、すべて置き換えてください。また、Finderでファイルをコピーした場合は、「File」メニューから「Refresh」を選択して変更を反映させてください。
図: Javaファイルをドラッグしてコピーする
次にコンポーネントとその他のリソースファイルをコピーしますが、その前に各リソースを入れるフォルダを作ります。パッケージエクスプローラから「PetStoreWOJava」を選択し、右クリックメニューを開いて「Folder」を選択します。ここではXcodeプロジェクトを真似して、次のフォルダを作ります。
フォルダを作ったら、srcフォルダにJavaファイルをコピーしたときと同様に、それぞれのフォルダにコンポーネント、リソース、Webサーバリソースをコピーします(図5.3[ファイル別にコピーする])。
図: ファイル別にコピーする
次は、プロジェクトにフレームワークを追加します。「WO Frameworks」を選択して右クリックメニューを開き、「Configure...」を選択します。Localエントリを展開し、「PetStoreWOModel.framework」をチェックします(図5.4[フレームワークを追加する])。
図: フレームワークを追加する
必要があればJREを設定します。JRE System Libraryを選択し、右クリックメニューから「Configure...」を選択します。ビルドに使うJava処理系を選択してください(図5.5[JREを選択する])。
図: JREを選択する