このチュートリアルは、初心者を対象にWebObjectsアプリケーションを開発するための基本的な知識を身につけることを目的としています。WebObjectsは使う言語こそ広く普及しているJavaですが、独特の開発ツールとフレームワークを持っているために、他のWebアプリケーションサーバやフレームワークよりも覚えることが多くなっています。しかし幸いにもWebObjectsは一貫した設計方針と柔軟性を持っているので、一旦理解できれば非常に強力なプログラミング環境となります。
まずJavaの理解が必要ですが、文法と基本的なデータ型を理解している程度で十分です。WebObjectsはコレクションクラスも含めたほとんどの機能を自前のフレームワークで実装しているため、Javaの標準ライブラリをあまり使いません。
データベースに関しても、WebObjectsが代わりに操作するためにあまり知識がなくても使えますが、このチュートリアルではリレーショナルデータベースをSQLで操作できることを前提としています。データベースに不安のある方には、先にSQLの学習をおすすめします。Mac OS XにデータベースをインストールするならOpenBaseの最新版がお手軽です。OpenBaseにはWebObjectsのサンプルプログラム用のデモ用データが含まれており、WebObjectsミニツアーでも使います。
Mac OS X (10.4.1以降)かMac OS X Server (10.4.1以降)をインストールした、256MB以上のメモリと1GB以上のハードディスクのあるマシンが必要です。
AmazonインスタントストアにWebObjectsの関連書籍をまとめてあります。参考にしてください。